運動発達から考える、工作・製作活動が苦手な子供への対応

運動発達から考える、工作・製作活動が苦手な子供への対応

夏休みの自由研究やさまざまな行事で行われる工作・製作活動。学校生活とは切っても切れない関係ですが、発達障害のあるお子さまの中には、手先の細かな作業が苦手等の理由で、こうした製作活動に苦手意識がある場合が少なくありません。ですが、なかなかうまくできず、むしろ何度も「できない」にぶつかってしまい、最終的に「やりたくない」になってしまうことも……。お子さまの困りごとに、どう寄り添っていけばいいのでしょうか?

工作が苦手な理由①協調運動が苦手

 手と足、目と手といった別々に動く機能をまとめて動かす運動のことを「協調運動」といいます。縄跳びやスキップなども協調運動の具体例としてあげられます。ハサミも、指の開閉運動をしつつハサミを進め、反対の手で紙を支えたり向きを変えたりしなければなりません。ハサミで切ることに集中して、切る対象への意識が薄れてしまい、思った形に切ることができない場合があります。

工作が苦手な理由②力の微調整が苦手


 工作・製作活動では、指先を使ってハサミを開閉する、枠の中からはみ出さないように色を塗るなど、手先を上手にコントロールする力や、力の微調整が必要になります。

粗大運動と微細運動

 運動は大きく分けて「粗大運動」と「微細運動(巧緻運動)」の2つがあります。
 粗大運動とは、立つ、歩く、走る、姿勢を保持するといった、全身を使った大きな動作のことです。微細運動は手先を使った動きなど、主に手指などを使う動きのことをいいます。
 運動の発達には順序があり、まず粗大運動、次に微細運動の順で発達していくと言われています。もしお子さまが手先を使うトレーニングをしているのに、うまく道具を使いこなせないでいるなら、体の軸となる全身の粗大運動を行うことが大切です。

 「手先が不器用だから」と思うと、つい細かい動きばかり練習してしまいがちですが、体の中心部分を鍛えるバランスボール、トランポリンやボール遊びなどで体幹を鍛えて、お子さまの発達の順序に合った練習を進めていきましょう。

マイラビ事務局

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学びづらさがあるお子さまが無理なく学習に取り組め、保護者の方も安心して見守ることができる教材を…という思いから、新しい教材をつくりました。
【マイラビ〈my learning habit 〉】です。

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