発達障害の子どもの中には、板書が苦手、漢字が定着しにくい、手先が不器用などの困りごとを抱えている子が多くいます。
そうした子どもも、見る力をつける「ビジョントレーニング」を続けると、困りごとが少しずつ解消されます。
今回は、家庭でできるビジョントレーニングの第2弾として、ご家庭で手軽に作れるプリント例をご紹介します。
ネットや書店などでは、ビジョントレーニングのプリント教材がたくさん出ています。
それを利用するのもいいですし、同じようなプリントをオリジナルでつくってみるのもいいかもしれません。
お子さまの好みや状態に合わせて親子で一緒につくると、お子さまの「やってみたい」という気持ちが高まります。
ご家庭でつくるものは、シンプルなものがいちばんです。
今回は、その例として2種類のプリントを紹介します。
どちらも、【みほん】と同じものを再現することで、「見る力」をアップさせるトレーニングです。
左の【みほん】を見ながら、右の【かいてみよう】の同じマスに同じ形をかいていきます。
[作り方と進め方]
①同じマス目を2つ、左右並べてかきます。
*方眼ノートを使ってもよいでしょう。
難易度とマス目の数の目安は、次のとおりです。
・やさしめ … 横3列×縦5段
・むずかしめ … 横5列×縦10段
②【みほん】のマスに、保護者の方が自由に形をかきます。
*形のかわりに、数字や文字をかいてよいでしょう。
*形、数字、文字を組み合わせると難易度が上がります。
*お子さまが難しそうにしていたら、マスの数を減らしましょう。
③【かいてみよう】で、お子さまが同じマスに同じ形をかいていきます。
④お子さまがかき終わったら、【みほん】どおりにかけているかチェックします。
*1段ずつ「お子さま記入→保護者チェック」を繰り返してもよいでしょう。
★アレンジ
形を記入するかわりに、お子さまが好きなシールを貼ってもよいでしょう。
その場合、同じシールを2つ以上用意しましょう。
プリントの例はこちら 👇
左の【みほん】と同じになるように、右の【てんをつなごう】の点をつないでいきます。
[作り方と進め方]
①左右で2つ並ぶかたちで、等間隔に点をかく。
*方眼ノートを使ってもよいでしょう。
②【みほん】の点を、おうちの方が自由につないでいきます。
難易度と1問あたりの点の数のめやすは、次のとおりです。
・やさしめ … 3点×3点
・ほどほど … 4点×4点
・むずかしめ … 5点×5点
③【かいてみよう】で、お子さまが同じように点をつないでいきます。
④終わったら、同じ形状になっているか見てあげましょう。
★ポイント
点のつなぎ方によって、簡単になったり複雑になったります。
形状は、線のみのもの、マーク的なもの、イラスト的なもの、幾何学的な模様などさまざまにアレンジできます。
お子さまの好みや興味、集中できる時間などを考慮して、調整しましょう。
プリントの例はこちら 👇
上記のほか、数の順につないていく点つなぎや、道を目で追っていく迷路、同じ形を探し出すなど同形探しなども、「見る力」アップに効果的です。
マイラビには、こうした問題を集めた「ひとやすみプリント」があります。
マイラビは、学習障害などさまざまな特性により、学びづらさがあるお子さまと保護者に寄り添う学習教材です。
お子さまの特性に合わせた支援を取り入れ、スモールステップで無理なく学習習慣を育みます。
「ひとやすみプリント」は、マイラビの国語プリントや算数プリントの学習の合い間に「ひとやすみ」感覚でできるプリントです。
集中力が途切れたときのモチベーションアップ用として、また、学習を始める前のウォーミングアップ用としてつくられていますが、楽しみながらさまざまな力を育むことができます。
国語プリントや算数プリントのサンプルをご利用になる際、あわせてお使いいただけるとうれしいです♪
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