春休みも終わりに近づき、子さまとの時間をどのように過ごされていますか?
前回、前々回のマイラビ通信では、発達障害のお子さまの長期休暇の過ごし方について、リサ(宇野里砂)先生のお話を紹介しました。
今回は、その補足として、メンタル面や学習面のサポートについてのアドバイスを紹介します。
学校があるときは、子どもたちは授業などの「区切り」があるため、自然と気持ちの切り替えができます。
でも、長期休暇などで家にいる時間が長くなると、切り替えるタイミングがなく、イライラすることが多くなります。
特に発達障害の子どもは、イライラからかんしゃくを起こすことが増えてしまいます。
お子さまがかんしゃくを起こすと、保護者の方は心配になって「どうしたの?」「どうしたらいい?」と、あれこれ聞いてしまいがちです。
でも、発達障害の子どもは、一度にたくさんのことを言われると余計に混乱してしまいます。
いろいろ聞きたくなりますが、そこはぐっとこらえ、お子さまがクールダウンするまで待ってあげましょう。
クールダウンにかかる時間は、5分か、10分か、もしかすると30分か、1時間になるかもしれません。
気持ちが落ち着くまで、何も言わずにじっと待ってあげましょう。
そのときに大切なのは、その場を離れないことです。
お子さまのそばにいて、静かに見守ってあげてください。
そうすることで、お子さまはやがて自分自身で気持ちにけりをつけて落ち着きます。
もし春休み中に家庭学習を進めていらっしゃる場合は、お子さまの「タスク管理」をサポートしてあげるといいでしょう。
「タスク管理」と聞くと難しそうに聞こえますが、「やることリスト」をつくったり、「頑張ったこと」を見える化してあげたりすることが挙げられます。
文字どおり、その日にやることを書き出します。
親子で話し合いながら、一つひとつリストアップしていきましょう。
内容はお子さま自身が記入できるとよいのですが、難しい場合は保護者の方が記入しましょう。
☑は、お子さまがつけさせましょう。
学習だけでなく、生活習慣(歯みがき、片づけ、お手伝いなど)やお手伝いなどにも利用するとよいでしょう。
目標に対してどれくらい達成できているかを、ひと目で見てわかるような図をつくりましょう。
例えば、「漢字プリントを10枚する」という目標を立てた場合、バー(帯)を描いて10等分し、1ページ終わるごとに1つずつ塗りつぶしていく方法があります。
シンプルな方法ですが、成果が目に見えるので達成感を味わえます。
また、全体から見たときの「現在地」がわかるので、見通しを持って取り組むことができます。
「やることリスト」の作成や「頑張ったこと」の見える化は、お子さま一人ではできません。
かといって、保護者の方がつくって渡すのは、強制的になるので、やめたほうがいいでしょう。
親子で一緒に話し合って決めていくからこそ、お子さまは「頑張ろう!」という気持ちになるのです。
「やることリスト」のチェック、「頑張ったこと」の塗りつぶしは、お子さまの中に成功体験として刻まれまれます。
「成功体験」はモチベーションを育み、「次も頑張ろう」という気持ちにさせます。
それがよいサイクルを生み、徐々に学習習慣へと結びつくのです。
達成感や成功体験は、大きくなくて大丈夫です。
小さくても「やった!」という気持ちを味わえば、次を頑張れます。
マイラビは、そんな小さな成功体験を積み重ねうことで、学習習慣を身につけることを目標にしています。
その工夫の一つが「スモールステップ」方式です。
そのほか、発達障害の子どもが達成感を味わい、学習習慣を身につけられる工夫がたくさん詰まっています。
ぜひ一度サンプル教材をお試しいただければうれしいです。
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