「いつも子どもに怒ってばかりいる」「子どもの欠点や短所ばかり気にしてしまう」「褒め方がわからない」という保護者の方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな保護者の方にぜひ活用していただきたいリフレーミングについてご紹介します。
リフレーミングを使って、子どもの長所にもっと目を向けていきましょう。
リフレーミングとは、心理学的技法のひとつで、物事を捉えている心理的枠組み(フレーム)をこれまでと変えて、見直してみる(リフレーム)ことをいいます。
例えば、冷蔵庫を開けたときにボトルに入ったジュースが半分になっていた場合、「満杯あったのものが半分になった→もう半分しかない」とネガティブに捉えるところを、「全部なくなっていない→まだ半分ある」とポジティブに捉え直すことです。
このリフレーミングを使うことで、発達障害の子どもにある生きづらさに繋がる特性や、保護者が考える短所を、長所に捉え直すことができます。
リフレーミングを使って、欠点や短所と捉えられやすい性格や特性を、利点や長所に言い換えてみましょう。
・飽きっぽい→好奇心旺盛、気持ちの切り替えが早い
・おしゃべり→自分の言葉で伝えられる、社交的
・おっとり/のんびりしている→穏やか、協調性がある
・頑固→意志が強い、YES/NOがはっきり言える、諦めない
・興奮しやすい→感情を素直に出せる
・だらしない→おおらか
・気が弱い→優しい
・心配性→慎重、用心深い、リスクを考えることができる
・こだわる→信念がある
「状況のリフレーミング」とは、役に立つ状況を考えることです。
例えば、飽きっぽいという性格の場合、一つの物事に集中して取り組むべきときは欠点になるかもしれませんが、何かを失敗したときや、短時間で複数の物事に取り組まなければいけないときなどは役立つものになり得ます。
このように、一見欠点や短所に見える性格や特性でも、違う状況や場面では活かせることがあります。そうした役立つ・活かせる状況を考え、欠点を利点に転換することが「状況のリフレーミング」です。
リフレーミングを取り入れると、子どもへの接し方が穏やかになるため、子どもだけでなく保護者の気持ちも落ち着きやすくなります。
落ち着いたコミュニケーションができると、子どもと保護者の関係がよりよくなり、子どもに保護者の愛情や言葉が届きやすくなるというメリットがあります。
また、リフレーミングを繰り返し使うことで、さまざまな状況でのポジティブ思考が身につくため、自身の不安やイライラをコントロールしやすくなるという効果も期待できます。
リフレーミングを積極的に使って、子どもの性格や特性をプラスに受け止めていきましょう。
SEARCH
CATEGORY
GROUP
よく読まれている記事
KEYWORD