新学期が始まってひと月が過ぎました。お子さまの様子はいかがでしょうか。
最初は頑張って登校していても、ゴールデンウイークの頃になると、少しずつ元気がなくなる子どもが増えてきます。
そこで、4月24日開催の第2回マイラビインスタライブでは、「新学期の不調との向き合い方」をテーマに、お子さまの様子や家庭での対応の仕方などについて、監修の宇野里砂先生(リサ先生)にお話しいただきました。
今回は、その第1弾として発達障害やグレーゾーンの子どもに見られる不調の具体例について説明します。
新学期になり、学年や教室、先生、クラスメートなどが変わって、戸惑っている子どもが多くいます。
ふだん困り事の少ない子どもでも、この時期は不安を感じてなかなか落ち着きません。
ましてや発達障害やグレーゾーンの子どもの場合、その負担感は大人が想像している以上に大きいでしょう。
下記に新学期の不調を具体的に挙げてみました。
お子さまの様子を見て、あてはまるものがないかチェックしてみてください。
□ 朝、起きにくい
□ 朝のしたくがすすまない
□ 朝、元気がない
□ 週末は元気だが、日曜日の夜になると機嫌が悪くなったり元気がなくなったりする
□ 週の後半に疲れがたまっている
□ 夕方や日曜日の午後に、イライラが募ったり、甘えが強まったりする
□ 学校から帰ってから、片付け、宿題、翌日の準備などがすすまない
□ 学校から持ち帰るべきものを学校に忘れてくる
発達障害の子どもの中にも、戸惑いながらも要領よくやっている子はいます。
しかし、そのほとんどは「要領がよくない」「心配な」子どもたちです。
その子たちにはどのような共通点があるかというと、
① 周囲の状況を把握しにくい
② 切り替えにくさがある
③ 臨機応援が苦手である
④ 不安やわかりにくさを持っている
などが挙げられます。
特に特報的なのは、自分が「④ 不安やわかりにくさを持っている」という状況にあることに気づきにくいという点です。
つまり、自分が何を不安に思っているのかに気づいていないという状況です。
自分自身で気づきにくいため、周囲に助けを求めるなどの対処の仕方がわらず、さらに戸惑ってしまうのです。
発達に偏りがない子どもは、困ったことが起こると、周りの友だちがしていることを真似したり、その場で友だちや先生に助けを求めたりします。
「困ったな」「失敗したな」と思った後、すぐに気持ちを入れ替えて次を頑張ることを無意識のうちにやっているのです。
でも、発達障害やグレーゾーンの子どもは、困っていることに気づくのがワンテンポ遅れます。
「遅れている」こと自体に気づかなかったり、「次にすること」に気づけなかったりするのです。
そして、「遅れている」「困っている」ことに気づいたときは、どうしたらいいかまったくわからず、混乱してしまうのです。
それでも、周りの友だちを見て「追いつこう!」と思える子はいいのですが、やっぱり多くの子どもたちは
・周りを見るのが苦手
・友だちに助けを求めるのが苦手
・気持ちを切り替えるのが苦手
など「苦手」が多いのです。
このような苦手が多い子どもに「どうしてできないの?」「できていないよ」と指摘すると、子どもはイライラしたり、癇癪を起こしたりするようになります。
つい言いたくなってしまいますが、そこはひと呼吸おいて、ぐっと飲み込むようにしましょう。
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