マイラビでは、さる4月24日(水)、第2回インスタライブを開催しました。
「新学期の不調との向き合い方」をテーマに、監修の宇野里砂(リサ)先生にお話しいただきましたが、途中、保護者の方から「GW明け、学校に行くのを嫌がりそう…」というお悩みが寄せられました。
折しもGW直前。リサ先生のアドバイスをいち早く皆さんにお届けします。
保護者の方のお悩みは、次のとおりです。
「昨年のGW明け、学校へ行くのを嫌がって困りました。
今年はどうだろうと心配しています。
学校に行きたくないと泣く場合は、休ませたほうがいいでしょうか。」
リサ先生はまず、「GW明け」という時期が大事なポイントだと指摘されました。
というのも、4月に新学期が始まってから、困り事のない子どもでも学年や教室、担任の先生、クラスメートが変わって戸惑うことが多くあります。
ましてや発達に偏りのあるお子さまの場合、不安感は想像以上に大きく、ちょっとしたことで動揺したり、自信をなくしたり、イライラしたりします。
保護者の方はその都度、ほめたり励ましたりされているので、お子さまは元気になったりやる気になったりしてなんとか4月を過ごせたと思います。
でも、そんな戸惑いや不安が少しずつ積もり、5月のGW明けにポーンとはじけてしまうことがあるそうです。
リサ先生によると、カギは「GW明けの生活とGW中の生活に違いを感じさせないこと」だそうです。
つまり、「GW中も平日と同じように生活リズムを一定させること」が大切です。
せっかくの休日、大人も「もう少し寝ていたい」「子どもももう少し寝かせてあげよう」と思ったりしますが、実はそれはNGです。
少しだけと思った寝坊が、夜の「もう少しゲーム」「もう少しテレビ」につながり、夜ふかしと生活リズムの乱れに結びついてしまうからです。
生活リズムが乱れると、GW明けに普通の生活に戻ったとき、ギャップが大きくてつらくなる…のはわかりますよね。
休みの日だけれど、GW中だけれど、「学校がある平日と同じ生活リズムで過ごす!」を目標に、休日を過ごすようにしましょう。
GW明けの朝、お子さまが登校をしぶった場合、どうしたらいいのでしょうか。
リサ先生の答えは「お子さまの様子を見ながら柔軟に対応してください」でした。
お子さまが「学校に行きたくない」と言っても、少し押しても大丈夫そうなら押してあげたほうがよいとのことです。
押し方の例ですが、例えば「今日は体育で○○をするらしいよ」「今日の給食は、大好きな□□みたいよ」など、お子さまが興味を持ちそうなものを挙げて学校の様子をイメージさせるとよいでしょう。
ただ、癇癪を起こしそうな勢いで「行きたくない!」と言っている場合は、少し引いて見てあげましょう。
そんなときは、「1時間目か2時間目ぐらいまで、お母さんと一緒におうちにいる?」「ちょっとゆっくりして、給食の時間から行ってみようか」などを声をかけて、様子を見るようにしましょう。
発達障害の子どもは「この後どうなっていくか」などの見通しが持てると気持ちが安定します。
「見通しを持つ」ための方法として挙げられるのが、毎日同じ手順を繰り返すことです。
例えば、朝は「起きる」→「トイレに行く」→「顔を洗う」→「朝ごはんを食べる」→「歯を磨く」→「着替える」…などの順番を変えずにルーティン化するとよいでしょう。
「休日だから」「お出かけをするから」といって手順を変えてしまうと、子どもは混乱してしまうので、絶対に避けましょう。
また、生活リズムを一定にするために「○○時に□□をする」と時刻を決めることがありますが、子どもにとっては時刻を守るより、順序を守るほうが大切です。
「○○時までに」より「□□の後は△△」と順番を重視して過ごすようにしましょう。
インスタライブは、YouTubeでご覧になれます。
ぜひご視聴いただだき、日々のお子さまとのやりとりにお役立てください。
★GW明け、学校に行きたくない子どもへの声のかけ方を、リサ先生に聞いてみた
★GW明け、子どもに学校に行きたくないと言われない過ごし方を、リサ先生に聞いてみた
★GW明け、学校に行きたくないと泣く子どもへの対応を、リサ先生に聞いてみた
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