• マイラビ通信

どう乗り切る? 長時間移動の4つのポイント|発達障がい・ASD・ADHD

もうすぐ冬休み。
長期のお休みには、帰省や旅行など、普段より遠方へのおでかけを計画されるご家庭も多いと思います。
「せっかくの特別なおでかけをみんなで楽しみたい」。そんななかで心配なのは長時間の移動ですよね。
今回は、発達障害がある子どもとの長時間移動を乗り切るポイントを4つご紹介します。

① 暇な状態をつくらない

長時間移動を無事にクリアするには、子どもにとって手持無沙汰な状態をつくらないことがとても重要です。


乗り物での移動中は…
■本を読む、動画を見るなど、あらかじめやることを決めておく

乗車時間に合わせたものを用意できれば◎。


■乗り換えのときや降りるときは、「次の駅で降りるよ」などと事前に伝える
 事前に次の行動がわかると、子どもは見通しが立つので安心します。

 

順番を待っているときは…
■しりとりをするなど、「待つ」ことを別の行動に置き換える
 

② 刺激を避ける

発達障害のある子どもは、刺激に対してとても敏感な場合があります。

電車や新幹線などはさまざまな人が利用するので、聞き慣れない音や匂いなどが気になったり、不快に思ったりします。また、そもそも人が多いところが苦手という子どももいます。

子どものストレスをできるだけ減らすために、アイマスクやイヤーマフなどの刺激を軽減できるものを持っておくと安心です。

持っていくときは、子どもが嫌がらないか事前に試しておきましょう。

③ もしもの場合を伝えておく

発達障害がある子どもは、普段と違うことや予想外のことが苦手です。

何事にも予想外のことは起こり得るので、トラブルが発生したときに、パニックになったりネガティブな気持ちを引きずったりしないように、もしもの場合について、事前に伝えておくようにしましょう。

例)バスや電車の車内が混んでいて、座席に座れないかもしれないとき。

「電車に人がたくさん乗っているかもしれない。もし座席が空いていなかったら、立っていよう」

④ 予定表をつくる

発達障害がある子どもは、初めて行く場所、初めてすることなど、“初めて”に対して強い不安を抱く傾向があります。

そうした不安を減らすために、予定表を作って子どもに渡すようにしましょう。

自分がどこに行って何をするのか、流れや時間の目安がわかれば、見通しが立ち、安心できます。

予定表を作る際は、具体的にイメージしやすいように、イラストや写真を入れましょう。

おでかけを楽しもう!

事前準備をして備えることは大切ですが、何事にも予想外のことは起こり得ます。

トラブルが起こったときは「これも経験だ!」ぐらいの気持ちで、おでかけを楽しんでくださいね。