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発達障害の具体的な症状とグレーゾーン

発達障害(神経発達症/神経発達症群)とグレーゾーンの子どもが増えています。それぞれ、どんな特徴をもっているのでしょうか。基本的な症状を見てみましょう。

発達障害(神経発達症/神経発達症群)の可能性のある「グレーゾーン」の子どもが増えている

読み書きや計算など学習面に困難がある、不注意が多い・対人関係を築きにくいといった行動面に困難があるなど、発達障害(神経発達症/神経発達症群)の可能性がある「グレーゾーン」の子どもが増えています。
2022年12月の文部科学省による調査結果から、特別支援ではない通常学級の中で、学習面や行動面において困りごとを持っている児童・生徒の割合は、8.8%にのぼることがわかりました。
実に11人に1人が学びづらさや生きづらさをもっていて、特別な支援が必要であるとされたのです。
これは、前回10年前の6.5%を上回る結果となり、今後も増加傾向が続くと予想されています。

発達障害(神経発達症/神経発達症群)はどんな特徴? どんな症状?

そもそも発達障害とは、どのような症状をいうのでしょうか。
発達障害は、医学的には「神経発達症」「神経発達症群」と呼ばれます。
主な特徴としては、
 ・社会性の遅れ
 ・感情、行動、会話の調整力の遅れ
 ・個別(一対一)ではできても集団の中ではできない
などが挙げられます。
また、症状として、次の3つの病名の集合体とされています。
➊「ASD」と呼ばれる自閉スペクトラム症
➋「ADHD」と呼ばれる注意欠如や多動性
➌「SLD」と呼ばれる限局性学習症
これらはそれぞれ症例が異なり、特徴によって次のように分類されます。

➊ASD( 自閉スペクトラム症)

社会的なコミュニケーションが取りにくい、他の人との相互関係に障害をきたしている、年齢相応の対人関係を築けないなどの症状があります。
また、行動やものへのこだわりが強くて儀式的な行動をとることが多いほか、集中度や焦点付けが異常に強くて限定的という特徴が見られます。
こうした症状は、発達早期に現れるのがほとんどですが、後になって明らかになる場合もあります。

➋ADHD( 注意欠如・多動症)

そもそも発達障害は、どのような症状をいうのでしょうか。
発達障害は、医学的には「神経発達症」「神経発達症群」と呼ばれます。
主な特徴としては、
 ・社会性の遅れ
 ・感情、行動、会話の調整力の遅れ
 ・個別(一対一)ではできても集団の中ではできない
などが挙げられます。
また、症状として、次の3つの病名の集合体とされています。
➊「ASD」と呼ばれる自閉スペクトラム症
➋「ADHD」と呼ばれる注意欠如や多動性
➌「SLD」と呼ばれる限局性学習症
これらはそれぞれ症例が異なり、特徴によって次のように分類されます。

➌SLD( 限局性学習症)

知的な遅れがなく、十分な教育を受けているのに、知的能力に対して、文字を読んだり書いたりする能力が育たないという状態で、「発達性ディスクレシア」と呼ばれています。

気づきにくいグレーゾーン。お子さまの様子をよく見てあげましょう。

子どもの様子を見て、その特徴がはっきりしている場合は、上記➊➋➌のうち、いずれか診断名がつけられます。
はっきりしていなくても、やがてその特徴が出てくることが予想される場合は、発達障害(神経発達症/神経発達症群)と診断されます。
こうした診断がつかない状態の子どもを「グレーゾーン」といいます。
グレーゾーンの子どもは、大人になるまで気づかれないこともあります。
長い時間接している保護者の方でも、学校など集団の中でのお子さまの様子を見る機会が少ないため、見過ごしてしまうケースもあるかもしれません。
「もしかして…」と気になることがあれば、早めに担任の先生や習い事の指導者に事情を話し、連携しながらお子さまを注意深く見守るようにしましょう。
「早い気づき」と「早い対応」が、お子さまの学びづらさや生きづらさを軽くします。

*検索される方の便宜を考慮し、 神経発達症のことを一部「発達障害」と表記させていただいております。